こんにちは、しゅりです。
今日も茶々の破折の続編です。
折れた歯は、抜歯をせずに修復成功でした。
でも、口の中の環境はよろしくなくて、飼い主として申し訳なかったな、と反省しきりだったのです。
それで獣医さんから教えてもらったことの備忘録です。
いろんな話が出ましたから、ね。
まず折れた歯のこと
折れたのは、左の上あごにある前臼歯(左上顎第4前臼歯)でした。
口をがっと開いてのぞき込むと、奥に見える大きな歯と言いましょうか。
説明が難しいので、画像でどうぞ↓
赤丸の部分が 左上顎第4前臼歯 です。
犬の破折の多発箇所なんだそうですね。
今回は、飛び出している山の部分がぽっきり折れました。
歯髄が露出していました
折れた部分からは、歯髄が露出している状態でした。
歯髄とは、歯の中心まで通っている血管と神経の束ですね。
人間なら、「歯の神経に触った」と言えば激痛です。
でも、犬の場合は、ちょっと様子がおかしい、かも?という例が多いそうで、これがクセものです。
茶々も、唾液をだらだら垂らしていましたが、痛がっている様子はありませんでした。
歯髄が露出したまま放置していると、そこから感染が広がり、歯の根元から腐っていくことがあるのです(根尖膿瘍)。
化膿して膿が溜まり(膿瘍化)、口や顔の表面まで突き抜けたり、目の下が腫れることもあるんだとか。
何より怖いのは、細菌が血液に乗って全身に運ばれ、心不全の原因になったり、多臓器不全になることも(敗血症)。
このあたりは人間と同じですので、恐ろしさが実感できました。
ひぇ~( ゚Д゚)、です。
この根尖膿瘍は重要なキーワードでして、また後日の記事で出てきます。
レジンで新しい歯のかぶせもの
今回は、幸い感染の兆候は認められず、露出した歯髄には詰め物で蓋をしたそうです。
で、折れた部分は、型取りしてレジンで部品を作成。
くっつけた修復箇所は、見ても全然違和感を感じませんでした。
こんな感じです↓
人間の歯も、レジンでサクッと作れないかな~と思うくらいきれいな出来です。
でもまあ、人間と犬では歯の使い方が違いますし、歯の材料に求められる耐久機能は別なんでしょうね。
さて今回は、歯を残す治療法でした。
でも獣医さんの考えによっては、茶々と同じ状態でも、抜歯を勧める例もあるそうです。
歯の詰め物はいずれ取れるし、そのたびに全身麻酔で治療する方がリスクが高いという考え方ですね。
このあたりは、見解のわかれるところでしょうか。
では、費用です
結論を言うと、合計で5万8千円弱でした(#^^#)
ネット情報では、高い例だと20~30万円とも見かけたので、だいぶお安い印象です。
しかもこの金額は、歯のクリーニング代(3万6千円)が含まれているのです。
純粋に歯科治療だけなら、1万7千円弱+消費税といったところ。
その中には内服薬(乳酸菌サプリ:8日分)、材料代(レジンなど)、レントゲンや心電図・超音波検査、留置針(麻酔)が含まれています。
歯のクリーニングは任意でしたから(せっかく全身麻酔をするのでお願いしたのです)、本当に治療だけなら、健康保険適用の私の歯医者代より安いかもしれません。
この後、犬の歯は案外もろいこと、歯周病のこと、歯磨きのこと・・・と続きます。
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