ひとり暮らしですが、小型犬3匹を多頭飼いしています。
今でこそ穏やかに暮らしていますが、落ち着くまではけっこう大変でした。
人間の「住まい」に犬が加わるだけでも、それなりの準備が必要です。
まして、それが多頭飼いならなおのことでしょう。
今回は、一人暮らしで多頭飼いをするためには、「住まい」にはどんな工夫が必要か紹介します。
犬と人間が生活空間を共有するということ
ひと昔前までは、犬は屋外で飼われていたものです。
その頃は、庭や玄関先の犬小屋が、犬の生活スペースでした。
でも今は違いますよね。
よほど特殊な状況でない限り、家庭犬のほとんどが室内で暮らしています。
人間と犬の生活空間が重なるようになったのです。
ヒトの家は、犬にとって危険がいっぱい
例として、リビングルームを見てみましょう。
特にひとり暮らしにとっては、一番長く過ごす場所です。
暮らし方によっては、ベッドルームも兼ねるでしょう。
もちろん犬にとっても、くろぎのスペースです。
走り回ったり、ソファーでお昼寝したり。
飼い主と遊んだり。
ただし人間と犬は、違います。
人間にとっては大丈夫でも、犬にとっては危険なモノもあります。
フローリングの床
フローリングの床は、犬にとっては滑りやすい上に固く、走りにくいとされます。
滑って転びやすく、骨折しやすいのです。
特に胴長短足の犬(ミニチュアダックスやコーギーなど)は、腰を痛めたり、椎間板ヘルニアのリスクが高いです。
滑りにくいワックスを塗ったり、ラグやジュータンを敷くなどの工夫が必要です。
コルクのタイルマットも、汚れた部分だけ取り替えられるので、なかなか便利です。
コンセントや電気コード
犬は、紐やコードの類をおもちゃにして、噛んだり引っ張ったりするものです。
それが電気コードで遊んでいた犬が、感電して死に至った例もあります。
あるいは、火災の原因になることも。
一度の不注意が、最初で最後の大事故につながるのです。
コンセント周りをカバーでガードしたり、家電製品は使うときだけ設置するなど、配慮が必要です。
ソファーなど、高さのある家具
ソファーだけでなく、ローテーブルやピアノのイスなどもそうです。
30~50cmほどの高さの家具、けっこうたくさんあります。
飼い主が座っていれば、犬も興味を示すでしょう。
でも、これが危険なのです。
上るときはいいとして、下りるとき。
足の短い犬や小型犬・中型犬は、腰を傷める可能性が高いです。
また、うとうと居眠りをしたり、じゃれて遊んでいた結果、転落事故につながることもあるのです。
飼い主が必ず抱き下ろしたり、犬がひとりで上がらないようにしつけましょう。
あるいは、そういった家具を置かない・持たないことも方法のひとつです。
我が家の場合、ソファーもローテーブルも置いてませんから、
ほらこの通り。
がら~んとしています。
観葉植物も危ない
お部屋の彩りになったり、空気をキレイにしてくれたり、たまにはグチの聞き役になったり。
観葉植物は、ひとり暮らしにとって、癒しスポットです。
でも犬との暮らしでは、注意が必要です。
観葉植物の葉っぱ、植木鉢の中の土やハイドロ材。
見ているだけなら問題ありませんが、食べれば、中毒の原因になるものもあります。
人間は食べませんけどね。
犬は、珍しいものを「食べちゃう」んです。
美味しいわけないと思うのですが、犬の味覚では違うのでしょうか。
飼い主がすぐに気がつくならまだしも、お留守番中に異食し、中毒を起こしてひっくり返ったら最悪です。
ひとり暮らしで犬と暮らすなら、観葉植物は諦めるか、犬の鼻先が届かない場所に置きましょう。
そういえば知人宅では、観葉植物の根を掘り返し、虫の幼虫を見つけたワンコがいました。
植木鉢の中に幼虫がいたこともショックだし、幼虫を食べた愛犬のことも心配だし、
ひと晩中、眠れなかった!
そう言っていましたっけ。
多頭飼いならではの注意ポイント
いかがでしたか?
犬と人間は、やっぱり違う生き物です。
いっしょに暮らすには、気をつけるべきことがあるのです。
- フローリングの床は滑らないように
- コンセントや電気コードをいたずらしないように
- 家具から飛び降りないよう
- 観葉植物を食べないように
そして、多頭飼いならではのおすすめ方法をひとつ。
「触ってはダメ」
「飛び降りてはダメ」
多頭飼いで、禁止事項を教えるのは本当に大変です。
なぜなら、一匹に集中できないから。
それに、全員に目を配って、ダメなことをしたら瞬時に注意するなんて、かなり大変です。
ひとり暮らしで、犬を多頭飼いするなら、
危険なものは、最初から全部片づけておく
これが、一番のおすすめです。
もし、犬の多頭飼いにご興味があるなら、こちらもぜひ。
ウチのクロ・茶々・ぼたんの話です。