職場の同僚は、
自他ともに認める「尽くす人」です。
今は独身ですが、
かつての結婚相手には、
靴下を履かせてあげていたそうで。
夫さんの洋服は、パンツの1枚に至るまで、
彼女が選択し、補充し、管理していました。
だから離婚するとき、
夫さんは、自分の洋服の量を把握しておらず、
段ボールが足りなくなったんだ~という笑い話です。
その話を聞いた他のおばちゃん職員たちは、
あ~、そうだよね、
そうなるよね~
という反応でして、
唯一、
共感できなかった私は、
貢ぐタイプです。
かつての夫たち、
洋服や下着をどれだけ持っていたか、
よくわかりません。
洗濯も、補充も、
それぞれ自己管理でしたっけ。
そもそも、
相手の衣服を全部洗濯してあげるとか、
整理整頓してあげるとか、
そういう発想がありませんでした。
いや、そういうご家庭があることは知っていますけど、
ご年配の夫婦や、小説の世界かな、と。
衣類の管理をするという殊勝な心得はありませんが、
結婚指輪や車の費用を負担するのは、
私でした。
注:私自身は、結婚指輪も車も、さして興味はありません。
はあ~?
何それ。
尽くす派の同僚が言います。
マジで、信じられない。
相手は、何をくれるわけ?
うーん、何でしょう。
強いて言えば、
癒し、とか?
尽くす人の同僚、貢ぐタイプの私
お互いに、
あんまり尽くさない方が、貢がない方が、
イイんじゃない?
なんて、思わず言い合いましたが、
よく考えると、
二人とも結婚生活からのリタイア組です。
そして同僚は猫を、私は犬を飼っています。
人間相手ではうまくいきませんでしたが、
パートナーの動物でも、
同じ轍を踏んでいるような。
猫は、尽くし過ぎる飼い主を嫌がりますし、
犬は、反対にかまって欲しいちゃんですもんね。
思わず笑いました。