こんにちは、しゅりです。
先日、母にイチゴをもらいました。
美味しそうだったから、と手渡されたそれは、スーパーで売られているパックのイチゴです。
小さい頃は、実家で同居していた祖父母がイチゴを栽培していまして、その季節には食べ放題だったなと思い出しました。
お店で売られるような立派な果実ではありませんから、甘いのを探すにもコツがありましたっけ。
酸っぱそうな実をタッパーに集めたものに、一面に砂糖をかけておけば、1時間くらいで水分が染み出してきます。
それを冷凍したものが、たまらなく好物でした。
スプーンでガリガリと削って食べるのです。
イチゴジュースが凍った部分は、透き通ってルビーみたいでした。
果実の部分も、噛めば種がプチプチと心地よかったものです。
本当に簡単な作り方ですが、手製の苺シャーベットでした(#^^#)
イチゴと言えば
森村桂という作家をご存知ですか。
昭和後半に活躍した作家さんで、一時期は本屋で専用コーナーがあったそうです。
エッセイや、ご自身がモデルかな?と思われるような小説がほとんどですね。
ご本人の独特な個性が愛された作家で(ちょっとエキセントリックかな)、熱狂的なファンがいたと聞きます。
今もちょっと検索すれば、ブログや書評がたくさん出てきますね。
はい、私も好きです(*^▽^*)
作風はですね、
読んでいると少ししんどいような、痛ましいような気持ちになるときもあります(。-_-。)
でも、それを補って余りあるほどに、描写に魅力があるのです。
と言うのも、
森村桂さんは、生前にお菓子屋さんを始めたくらい、ケーキが大好き。それも「粉を使った洋菓子」が大好きなのです。
もちろんエッセイにも小説にも、お菓子の描写が多く登場します。
その中で、何度か話題に上るのが「ヨハネの苺」なんです(#^^#)
ドイツには、この層にした、レアケーキが実に多い。
(中略)
そして、あとは、目もあやなる木苺や苺、ブラックベリー、ハイデルベルン、赤いヨハネの苺をゼリーでかためたものをのせたケーキである。
森村桂、「ドイツのお菓子」お菓子と私(pp177)
ドイツのお菓子で、最も今、私が喜んでいるのは、果物のゼリーのケーキである。私は、もともと、ゼリーやババロアのようなたよりないものを好きでない。
(中略)
しかし、こっちの赤い木苺、ヨハネの苺、紫の、浅間ブドウと同じハイデルベルン、あるいはさくらんぼは、味が鮮烈である。そこに甘いゼリーがかかっていると甘ずっぱくて、えもいえぬ味が舌にしみ通る。しかも、その実も、ふんだんに使われていて、ゼリーは、それをまとめる役目しか持っていない。ふやしの役割はしていないのだ。
森村桂、「ドイツのお菓子」お菓子と私(pp179)
ネットも含めてけっこう探したのですが、コレというものが見つかりません。
食べてみたいんですけどね~。