こんにちは。
事件の概要は、こうです↓
ニュース記事からお借りしました。
神奈川県警緑署は16日、同居する叔母(102)の首を絞めて殺害しようとしたとして殺人未遂の疑いで、元県警警視の無職、志田勇太郎容疑者(66)=横浜市緑区中山3=を現行犯逮捕した。叔母は病院に搬送されたが命に別条はない。
署によると、志田容疑者は「介護に疲れ、首を絞めたのは間違いない」と容疑を認めている。同容疑者は泉署長や組織犯罪分析課長などを務めた。
逮捕容疑は16日午後9時5分ごろ、自宅で寝ていた叔母の志田千枝子さんの首をプリンターのコードで絞め、殺害しようとした疑い。
署によると、志田容疑者は妻、千枝子さんと3人暮らし。足をけがした千枝子さんを引き取り、今月上旬から同居を始めた。志田容疑者は1階で千枝子さんの首を絞めた後、殺害したと思い、自ら署に通報した。妻は2階にいたという。
この事件、職場でもちょっと話題になっていました。
この元警察署長さん、
もしかして、
先を見越した意図的な行動だったんじゃ・・・?
ということです。
介護者は、元公務員で、上級役職者で退職した。
つまり退職金や年金で、住民税の課税世帯だった。
その彼に扶養される形の叔母。
彼女は低所得であっても、
介護者の甥に資産・収入があれば、
公的な介護施設でも費用が高額になったり(減免の対象外)、
入所の優先順位が低くなる場合がある。
※地域差はありますが、特に都会はそうです。
介護者の甥、
もし叔母の介護を、
低料金の公的な介護施設にお願いしたいと考えていたら。
例えば、
入居すれば終身介護となる、
特別養護老人ホーム。
低所得者については、
月に数万円で入居できる場合もあります。
でも、まあ、
大変な人気で、順番待ちの列も長いです。
そんな特別養護老人ホーム。
順番待ちをせずに、
すぐ入居する例もあるのです。
そのうちのひとつが、
虐待事例ですね。
どの市町村も、
突発的な虐待事例に備えて、
地元の特別養護老人ホームと協定を結んでいます。
(場合によっては、老人保健施設など)
ある日、事件が明るみに出て、
虐待された高齢者が保護されたとき、
ひとまずは、
協定を結んだ特別養護老人ホームで受け入れるのです。
虐待事例では、
状況に応じて、
警察も連携します。
ね。
甥っ子さんは、元警察署長さんですが、
このことをご存知だったのでは、というわけです。
元警察署長の甥は、
叔母の首を絞めたものの、
当の叔母は怪我なし(報道通りなら)。
一方で、
甥はすぐさま自首。
引き取って、2週間での事件。
介護疲れの犯行としては、
ちょっと早くないかな、と。
事実は、
もちろんわからないですけどね。
これって、ずるいことなのか
私の職場、と言ってもランチタイムの雑談ですが、
意見は分かれました。
シンプルに、
ずるいじゃん(。-_-。)
という感想。
でも、
簡単に、そうは言いきれないようにも思います。
例えば、
介護者の甥(元警察署長)も、
被害者の叔母も、
どちらもが同居を望んでいなかった場合です。
でも、周囲の圧力で、
暮らさざるを得なかったのなら?
医療・介護の現場は、
制度・規制でがんじがらめですが、
その隙をついた話とも思えて、
何だか痛快な印象もあります。
そもそも、ホントに首を絞めたんでしょうか、ね?