自分の愛犬は、保護犬から迎えたい。
そう思っても、何をしたら良いかわからない。
私も実はそうでした。
保護犬と巡り合う方法は、大きくふたつに分かれます。
- 保健所・保護団体から引き取る
- 里親募集サイトや掲示板を通して、個人間で直接やり取りする
個人間取引については正確な統計はありません。
ただ保健所や保護団体では、多くの犬たちが新しい飼い主の元へ旅立っています。
また、里親募集サイトへは、保護団体も情報を寄せています。
そこで今回は、保健所や保護団体から犬を引き取る手順についてまとめました。
保健所や保護団体から犬を引き取る手順
おおまかな手順は、下記のようなイメージです。
- 団体の広報誌やチラシ、ウェブサイト上などで、保護犬の情報を得る
- 団体へ連絡し、譲渡要件などを確認する
- 事前講習を受ける
- 目当ての犬と対面
- 誓約書にサインし、犬を引き取る(譲渡)
保健所・保護団体によって、順番が違ったり、さらに必要な手順が加わる場合もあります。
また事前講習とは別に、団体スタッフとの面談があったり、飼い主宅の状況確認・訪問を行う団体もあります。
あるいは、手作りの食事提供を推奨する団体では、食餌の作り方やレシピなども教えてくれるそうですね。
いずれにせよ、事前に確認を取ることが大切です。
譲渡会について
犬の情報を得るには、広報誌やサイトだけでなく、譲渡会に参加する方法もあります。
これは保健所や保護団体が開催するもので、犬たちと新しい飼い主候補との集団お見合いのようなものです。
譲渡会に参加できる犬たちは、情緒的に安定していることが多く、初めて保護犬を引き取る場合にもおすすめです。
また保護犬の引き取りを検討しているけれど、不安がたくさんと言った飼い主候補さんにとっても、保護団体のスタッフと話をしたり、雰囲気を感じるいい機会です。
私も、3匹目の犬(ぼたん)を引き取る前に、一度だけ参加しました。
保護団体のスタッフさんが、犬たちが疲れないように、でも魅力が伝わるように、と熱心に対応されていましたっけ。
また、写真と実際の犬たちとは、かなり印象が違います。
それも驚いた記憶がありますね。
保健所と保護団体(民間)の違い
保護犬の滞在期間
保健所では、保護された犬が滞在できる期間が決まっています(保護収容した日から、原則7日)。
保健所の判断によって、多少延長される例は多くありますが、それでも数か月単位にはなりません。
期間内で引き取り手が見つからなければ、その保護犬は殺処分となります。
これは全国共通のルールです。
ただ殺処分を減らしていこうと流れの中、保健所での保護期限が切れた犬を引き取っているのが、民間の保護団体です。
保護団体では、原則として保護期限がありません。
ゆっくりと、次の飼い主を探すことができるのです。
運営資金
もうひとつの違いは、運営費用です。
保健所は、税金で運営されています。
一方で、民間の保護団体は、寄付やグッズなどの販売収益、譲渡の際の手数料収入などで運営されています。
団体の代表が私財を投じていることもあります。
またスタッフや一時引き取り先の家庭のほとんどがボランティアであり、経営が楽な団体は少ないとされます。
国民の税金だから、対応できる期間や方法が厳密に決まっている保健所。
対応に融通は利くし、飼い主が決まるまで滞在できるけど、収入減が不安定な保護団体。
この辺りの事情もあり、保健所から引き取る場合は、ほとんどお金はかかりませんが、保護団体からだと、必要経費をお支払いすることになります。
※保健所であっても、特例で滞在期間が延びたり、狂犬病ワクチンや畜犬登録など実施した場合は、実費を請求されます。
保護犬を引き取るためには、手順がある
その気になれば、その場で連れて帰れるペットショップと比べ、保護犬の引き取りは、手間がかかります。
また、犬と暮らすのに相応しい環境なのか、審査されるのもちょっと煩わしい。
それもその通りです。
でも、その代わり、
犬と暮らすにはどんな生活がいいのか
どんな性格・体格・体質の犬が、自分と暮らすのに合っているか
専門家に教えてもらえるというメリットもあります。
我が家でも、4匹目は保護団体から引き取りたいと、今から少しずつ準備をしているところです。
もし、犬の多頭飼いにご興味があるなら、こちらもぜひ。
ウチのクロ・茶々・ぼたんの話です。