真冬の寒い時期、雪が降っていても、それでも犬たちのお散歩は必要でしょうか?
小型犬なら、家の中で運動すれば十分だ・・・。
いいえ、小型犬でも、冬のお散歩には、イイことがいっぱいあるのです。
それは、犬同士で遊んで運動量の多い「多頭飼い」でも同じです。
多頭飼いをしてきた私の実感も合わせて、「冬のお散歩のメリット」を紹介します。
雪が積もっても、犬の散歩に行く?
私と三匹の犬たちは、北海道で暮らしています。
雪国ですから、当然、冬は銀世界です。
そして我が家の犬たちは、小型犬です。
小型犬は、寒さに弱い。
小型犬は、運動量が少なくてもいい。
だから、小型犬は、雪の中で散歩に行かなくてもいい(無理しなくていい)。
そんな話を聞いたことはあります。
でも、実際に飼いはじめると、それはちょっと違うと気がつきました。
雪が積もっても、散歩に行くこと
これは、デメリット以上に、メリットがいろいろあるのです。
犬と、雪道を散歩するメリット
刺激がたくさん
外に出かけるとことは、それだけでも、刺激をたくさん受けられます。
冬も同じです。
雪道の冷たさ、反射する陽の光、ずぼっと埋まる雪山。
よそ様のワンコがした「おしっこ」も、雪道にははっきり残っています。
そして、我が家の犬たちは、雪道の「おしっこ跡」に興味深々なのです。
夏場はそんなに反応しないのに、雪道では、おしっこ跡の匂いをチェックしながら歩いていきます。
運動量を確保
冬でも夏でも、散歩は運動量の確保に最適です。
犬たちはもちろん、飼い主も。
我が家はリビングに家具を置かず、犬たちが走り回れるようにしましたが、それでも限度があります。
犬は「自主的にトレーニングをしよう」なんて考えないでしょうから、走り回るより、おもちゃで遊んだり、寝ている時間も多いのです。
それが散歩に行けば、全身運動に加えて、まとまった運動時間も確保できるのです。
足腰を鍛える
我が家の犬たちは、胴長短足です。
鼠経ヘルニアのリスクが高いので、固い地面でのジャンプなんて、御法度です。
でも、雪が積もっている道では、それができるのです。
踏み固められた圧雪では無理ですが、ねらい目は、新雪の歩道です。
歩道は、車道よりも除雪されるのが遅いので、夕方でも柔らかい雪が残っています。
ズボッと雪に埋まり、そこからジャンプして前進。
雪がクッションになるので、ジャンプしても、足腰には優しいというわけです。
鼠経ヘルニア対策として、足腰の筋肉は、常に鍛えておきたいところ。
雪道のお散歩は、それが楽しく出来ちゃうのです。
飼い主と楽しい時間を過ごす
お散歩は、飼い主の私にとっても楽しい時間です。
それを、犬たちと飼い主が共有することも、お散歩に行くメリットでしょう。
お散歩中、犬たちは「ちらっ、ちらっ」とこちらに目線をよこします。
飼い主は、楽しんでるかな~?
そんな気配を感じます。
冬だから、雪だからと、この楽しい時間を失くしてしまうのは、いかにも惜しいと思うのです。
冬に散歩に行かないデメリット
刺激がなく、ストレスがたまる
部屋の中にいると、いつもと同じ風景、同じ匂い、家族しか会わない・・・。
恐らく、犬たちは退屈しています。
我が家だと、数日ほど散歩に行けないと、家具やラグをかじったり、ペットシートを掘ったり、いわゆる「いたずら」が始まります。
犬たちのじゃれ合いも、エスカレートしがちな印象です。
犬なりに、ストレスが溜まっているのでしょう。
犬が太る
運動量が減れば、犬も太ります。
そして身体が小さい分、少し体重が増量しても、足腰にはけっこう負担になるのです。
繰り返しますが、我が家の犬たちは「胴長短足」です。
獣医さんからは、
胴長短足の犬が太れば、椎間板ヘルニアになるよ
気をつけて!
そうアドバイスされています。
そして、我が家ではクロが太りやすい。
体重計での測定はしていませんが、
抱き上げたときに、
うっ、重い!
そう感じるときがあります。
数日ほど散歩に行かないときは、特にです。
元々の身体が小さいので、余剰のカロリーは、すぐに脂肪に変わってしまうのかもしれません。
冬の散歩、我が家での頻度や時間
- 毎日1回、30分前後
- 距離だと、3~4km
これが、我が家の散歩の目安です。
ちなみに年間通して同じで、冬も夏も変わりません。
気温については、風が吹いていてマイナス8℃なら、行きません。
晴れていても、マイナス10℃以下も、やめています。
雪が降っている場合、猛吹雪でなければ出かけちゃいます。
犬たちも嫌がらないですね。
なお、雪が積もっている間は、犬たちに防寒着を着せています。
犬は、散歩に行けない理由がわからない
犬には、お散歩が必要です。
刺激を受けるためにも、運動のためにも、そして何より、飼い主と楽しい時間を共有するという点でも、お散歩は重要なのです。
確かに、雪が積もった道でのお散歩は、夏よりも準備が必要です。
飼い主の心構えも、違うでしょう(寒いの嫌だな、とか)。
でも、犬たちにとっては、そのあたりの事情は伝わらないでしょう。
冬だから、雪だから、寒いから、お散歩は行かない。
我慢してね。
これを犬たちに言って聞かすことは無理です。
となると、飼い主側で工夫して、冬にもお散歩に行くしかないな。
そう思って、今日も元気にお散歩です。
もし、犬の多頭飼いにご興味があるなら、こちらもぜひ。
ウチのクロ・茶々・ぼたんの話です。