20年ほど前の話です。
当時、カナダの小さな町に2か月ほど滞在していました。
コミュニティーカレッジに籍を置いて、
お気楽な語学留学生でした。
同級生には、私以外にもアジア人がいまして、
ちょっと年上だったリンちゃんと仲良しでした。
リンちゃんの故郷は、
お粥が名物です。
朝からお粥、
味付きのお粥、
ピータンと粥、
揚げパンを乗せたお粥
炭水化物の上に、炭水化物も何のその
ある日、突然、
スルメちょうだい
と言われて渡したら、
海鮮お粥となって戻ってきたことがあります。
スルメって、
良い出汁が出るらしいですね。
カナダの田舎町ですから、
海鮮といっても、
冷凍シーフードなんですが、
何とも言えず中華風の変わった味つけでしたっけ。
今思えば、
八角とか、なにか香辛料が入っていたような。
![](https://i0.wp.com/kurochya2bottan.com/wp-content/uploads/2020/08/photo-1545396192-c6f8929d04b3.jpg?resize=300%2C200&ssl=1)
リンちゃんは、
香港の出身でした。
香港は、
中国のドル箱だから、
共産党にも対抗できるんだ。
お金でモノゴトを解決できるから、
言いたいことも言えるんだ。
だから、
食べ物も美味しい。
リンちゃんの考えはこうでした。
だから、
香港が一番。
絶対来てね!
結局、訪れる機会はないままです。
リンちゃんが言っていた香港は、
もう、なくなってしまったでしょうか。
リンちゃん、
どうしているかな。