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【どんぐりコロコロ♪】蒸しパンができるんですって

美味しいもの
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こんにちは、しゅりです。
高齢の患者さんと話していて楽しいのは、昔の生活体験談を教えて頂くことです。
「戦前(もしくは、戦後すぐ)は、物がなくってさ~」で始まるアレ、ですね。
私自身は、「♪戦争を知らない子供たち♪」の歌すら知らない世代なもので、当時の生活って本当に興味深いのです。

★★★★★★

ところで、どんぐりの季節ですね。
これ、戦中~戦後は立派な食糧になったそうで、食べ方を教えてもらいました。
本州では郷土料理にあるような話も聞いたことがありますが、当地では食べません。
むしろ、「毒があるから、食べてはだめ」と教えられていましたっけ。

さて、その毒入り木の実のどんぐりですが、下処理が実に面倒です。

①どんぐりを洗う
②どんぐりを茹でる
③皮をむく
④中身をつぶす
⑤中身を水にさらす(水は何度も変える)
⑥さらしで包んで、水分を絞る
⑦乾いたら粉になっているので、小麦粉と同じように使う

大変なのは、工程の⑤.
とにかく水にさらして、毒を抜くのです。
当時は井戸水がありましたから、流しっぱなしで一晩置いておいたんだそうで。

恐ろしいのは、「いつまでやれば良いか、よくわからない」ことです。

色が変わるとか、苦みがなくなるとか、目安があるようでない。
全ては、やっている人間(だいたいは一家の主婦ですね)の勘に任されています。

おおらかですね~。
まあ、それで何ともないなら、強い毒性はないのでしょうね。
リスだって、おなか一杯食べているわけですし。
もしくは、病院にかからないから(その当時)、発覚しなかったのか。

味は・・・・・・・
でんぷん。
ほぼ、無味無臭。

水にさらしている時間が長いですもんね。

重曹を使って、蒸しパンを作ったそうです。
知り合いの知り合いにもらった蜂蜜をかけて、あるいは、こっそり砂糖をまぶして食べたのが、忘れられないよ~(o^∇^o)ノと教えてもらいました。

当時はお砂糖が貴重ですから、「悪いことしている、でも止めれない」と背徳感のスリルも「たまらんかった」、と。

私もやってみようかな、と思いましたが、どんぐりを集めることから挫折しました。
あるようで、見つかりません。
林に入れば落ちていますが、湿った落ち葉の積み重なった上に転がっているので、どうも食指が動かず。

子供の頃は、何にも気にならず、外で拾ったどんぐりを無造作に箱に入れてました。
でも大人になった今では、虫が入っていないか、どうしても気になってしまいます。

そういえば、どんぐりの食べ方を教えてくれた患者さんも言っていました。
「多少の虫は、茹でたら死んじゃうから~(ダイジョウブ(‘▽’*)ニパッ♪」

あはは、ですよね。