犬とは、散歩が必要な動物です。
ケガをしていたり、高齢犬などは別ですが、基本的にすべての犬に運動が必要。
ドッグランを用意できないなら、飼い主のあなたが散歩に連れて行かないと。
これ、かかりつけの獣医さんがいつも言うことです。
もちろん、ウチの犬たちも同じです。
天気が悪くて散歩に行けないと、体力を持て余すのか、いたずら爆発です。
でも、多頭飼いしていると、散歩はなかなか大変なのです。
私も最初は苦労することも多かったです。
そこで今回は、犬の多頭飼いで散歩に行くときのコツをまとめました。
慣れるまでは、安全重視

多頭飼いしている犬たちとの散歩で、最も重要なのは「安全」です。
たとえ小型犬だったとしても、複数の犬が引っ張る力は、存外に強いです。
過小評価すると、飼い主が転んでしまうのです。
車があまり通らない散歩コースを選ぶ

交通量の多い幹線道路や抜け道になっている道路など、とにかく車がたくさん通る道は、散歩に慣れるまではお勧めできません。
犬たちが多少飛び出しても、万が一、リードが外れて走り出しても、交通事故は避けたいところです。
人間も重症ですが、犬が車に轢かれた場合、助からない可能性が高いです。
リードや首輪・胴輪(ハーネス)は丈夫なものを

リードや首輪・胴輪(ハーネス)は、とにかく質実剛健なものを使いましょう。
たとえば、
- 皮や帆布生地、金属の鎖で補強してあるもの
- 身体から外れないように、工夫がしてあるもの
ですね。
自信がなければ、ペットショップなどで相談してみましょう。
もうひとつおすすめは、多頭引き用のリードです。
色々な製品が発売されていますが、持ち手部分を飼い主がたすき掛けできるものが便利です。
両手が空きますから、万が一の事態に備えられます。
ウチの場合は、チカラの強い2匹(クロと茶々)は多頭引きリードにつなぎ、ぼたんのリードは手に持っています。
多頭引きリードはたすき掛けにしているので、突然2匹が走り出しても、私の背中全体で耐えることが出来るのです。
腕も疲れません。
飼い主は、走れる服装で

夏なら、スウェットやジャージに運動靴。
冬なら、ジャンパーに長ぐつ(雪国なので)。
多頭飼いの散歩は、運動なのです。
見た目よりも、機能性が大事。
犬たちより率先して走り、あさっての方向に向かう犬は、全力で阻止するのです。
しかも何匹も同時に。
青いロングスカートに黒いミュール。
日笠をさして、のんびり散歩。
こういうのに、正直あこがれます。
でも、これはチワワ一匹と散歩するときのスタイルでしょう。
多頭飼いの散歩には、別のスタイルが必要なのです。
全員で行くことに固執しない

みんなで散歩に行くことも、犬を多頭飼いする楽しみだと思います。
そして、いっぺんに散歩に行けば、飼い主の体力も温存されます。
それはそうなのですが、固執するのはおすすめしません。
多頭飼いを始めたばかりのころは、犬たちも、飼い主も、お互いに初心者です。
あ・うんの呼吸がとれませんし、次の行動を予測するのもすごく難しい。
慣れるまでは、1匹ずつ出かけるのが得策です。
繰り返しアイコンタクトし、「待て」「座れ」など基本的なコマンドを覚えさせましょう。
散歩は、飼い主を引きずって走ることではない
これを犬に理解してもらえれば、こっちのものです。
それまではちょっと大変ですが、マンツーマンの散歩です。
犬たちとの散歩は、本当に楽しい
多頭飼いで、犬たちと散歩に行くには、とにかく安全第一です。
- 車のあまり通らない散歩コース
- 丈夫なリード・首輪や胴輪(ハーネス)
- 飼い主は動きやすい服装
それを踏まえた上で、
慣れるまでは、一匹ずつと散歩に行くことも選択肢です。
そうまでするのは、やっぱり、複数の犬たちと散歩に行くのは、最高に楽しいから。
散歩中にアイコンタクトしてくるとき、犬はどんな気持ちかご存知ですか?
自分、散歩めっちゃ楽しい!
飼い主は、どう?
同じくらい楽しい?
楽しんでるといいなー
こんな風に考えているらしいと、どこかで耳にしました。
真実はもちろんわかりませんが、そんな気配を感じることが確かにあります。
犬たちがそれぞれアイコンタクトしてきて、飼い主の自分も、目で返す。
散歩中は、そんなやり取りが繰り返されます。
また、犬同士がじゃれたり、鼻先をつつき合って、なにごとか会話するような様子も、全然見飽きることがありません。
犬の多頭飼いをするなら、ぜひ散歩も楽しんでほしいなぁと思います。
もし、犬の多頭飼いにご興味があるなら、こちらもぜひ。
ウチのクロ・茶々・ぼたんの話です。